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腎生検にて

管理人の体験談:[闘病記/ 腎生検にて]

99.10/12

入院当初は腎生検をする予定はなかったのですが、入院中の再発により急遽することになりました。このような時は承諾書にサインをするんですね。
腎生検は午後2時頃から入院していた大部屋(5人)で、他の人のベッドのカーテンを閉めて行われました。同部屋の患者さんたちは出て行かされることなくそのままベッドにいました。
この病院では生検は病室でやるそうです。この数週間前には僕の横のベッドで肝生検をしている人がいました。

腎生検のほうは始まるころになると看護婦さんと先生方がぞろぞろと沢山入ってきて、うつ伏せの状態で始まりました。
まずは腎臓の位置を探すことから始まり“ここ”という所が見つかると麻酔を打ち始めました。あとから考えてみると、正直一番痛かったのはこの麻酔だったような気がします。痛いといっても“チクッ”っていう程度の痛みなので全然嫌ではありませんでした。
麻酔をした後は腎臓の組織を取るために長い針?を刺していくんですが、実際に糸球体に変化があったとしても、このとき採取した場所の糸球体に変化がないと微小変化型と誤った診断をしてしまうことがよくあるらしいので、2ヶ所から腎臓の組織を採取しました。
結果的には2ヶ所ともから糸球体の異常が見つかりました。

腎組織を採取したあとは、針を刺した場所を採血の時のように10分ほど押さえていなければいけないらしく、どなたか分かりませんがずっと押さえていてくれました。
それもそのはず外で見ていた親が言うには血のついたガーゼの量が相当あったそうです。それだけ(血のついた沢山のガーゼ)しか見えない親にとっては途中から凄く不安だったそうです。
この押さえている10分間は、退屈な僕のことを気にしてくれたのか主治医の先生が僕と世間話をしてくれました。

そのあとは腎生検を経験した人なら誰もが一番嫌だと言うであろう長〜い仰向け状態(生検したところに砂の袋?のようなものを敷いての仰向けです。)の始まりです。
なぜなら腎臓というのは非常に揺れやすく血の塊のような臓器なので、ホントに長いこと同じ体勢でいないと腎臓まで通した針のところが固まってくれないんですね。という訳で、時間で言うと次の日の朝6〜7時頃まで約16時間近く仰向け状態でした。
それに比べると肝生検の方は動いてはいけない時間は5時間程度でした。

先ず困ったのがトイレです。さすがに羞恥心が働きベッドの上でするのが凄く嫌でした。でも、こればかりは開き直るしかなかったですね。直ぐに開き直りました。

そうするとやはり嫌なのは夜ですね。
寝相が良いとはいえない僕としては寝返りを心配して看護婦さんに相談しました。
すると看護婦さんには
「心配なら手と足をロープでベッドに繋ごうか?そういう人もたまにいますよ。」
と言われました。
一瞬その姿を想像しましたが、さすがにこれは断りました。
あとは我慢するしかなかったです。

朝まで一睡も出来ないし動けないので腰は痛くなるしとにかく“しんどかった〜”というのが一番印象に残った腎生検でした。
生検後の長い仰向け状態さえなければ何度でも腎生検OKなのにもうこりごりです。(終)

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